風立ちぬ、いざ生きめやも
こんにちは。
今日は、青空文庫から堀辰雄の風立ちぬを読みました。
この作品は宮崎駿監督の最新作、風立ちぬ、の原作です。
生きること、幸せとは何かを考えさせてくれる物語でした。
愛する者との限りある時間を意識すれば、どんな些細なことをも共有し合えるんだと思いました。
この物語の主人公は、堀辰雄本人の実体験を元にした物語だそうですが、堀辰雄はこんなに人を愛し、感性豊かな主人公を表現していて、感情移入できる作品でした。
僕は最近、これほどまでに胸が締め付けられる感情を抱くことがないと思い、この感情移入に、少し心がほっこりしました。
宮崎駿の風立ちぬ、に通じる情景が浮かび、堀越二郎の場合は飛行機作りであり、堀辰雄の場合は、小説なんだな、と勝手に納得しました。
節子(主人公の恋人)のことを、病人、と呼んだり、節子と名前で呼んだりするのが交互に行われ、一瞬誰を指しているのかわからなくなることがあった。
終盤、節子の登場回数が減るが、死んでしまったのか、おそらくそうだと思いました。
節子が登場しなくなってから、サナトリウムが出てくるのも減り、時々その単語が文中にあると、サナトリウムという場所が、異様な場所に思えてきました。
物語の中盤で、あれだけ感情移入させていた物語は、読み終えてみると感動するというよりは、一種の虚無のようなものを感じました。
これは余談ですが、今一番自分の近くにいる人を、近くにいることが当たり前と思ってしまっている自分に、その当たり前の時間を大切にすることを気づかせてくれる作品でした。
風立ちぬ、いざ生きめやも
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