芥川龍之介
青空文庫
これまで読んだ(と言っても少しですが)芥川作品で始めての、ですます文体でした。
Quax, quax
とは、河童の鳴き声なのでしょうか。
どことなく、フランス語のように読めなくもない気がします。
Quax, Bag, quo quel, quan?
やっぱりフランス語?
この物語は章立てが短くて、隙間時間に少しづつ読むことができました。
Quaは河童語で然りという意味だそうです。
哲学的なセリフが多数出てきましたが中でも
"成すことは成し得ることであり、成し得ることは成すことである。"
という言葉は印象深く思います。
つまりどういうことなのでしょうか。
所々カッコ書きで説明が付されているところに芥川の親切心を感じました。
トック遺書に書いてある言葉、
「いざ、立ちてゆかん。娑婆界を隔つる谷へ。 岩むらはこごしく、やま水は清く、 薬草の花はにおえる谷へ。」
には、何らかの決意を感じます。この世を去ることにたいする恐怖心はあまり感じられませんでした。
トルストイとニーチェの本は、いつか読んでみたいと思います。
主人公=トック君ということなのでしょうか。
芥川龍之介はこの物語を書いた後に自殺をしているらしいのですが、主人公を通して芥川龍之介の社会に対する考えを読み取ることはあまりできませんでした。
後半、河童の世界に戻りたいのではなく「帰りたい」と書いていることなど、何か人間世界が嫌なのかな、と思いました。
再読してみたいと思います。
──相互印象・菊池氏──
芥川龍之介
青空文庫
菊池と自分の境涯を比べている自白的な語りが綴られていました。
ミニヨンの歌の剽窃とありますが、「岩むらはこごしく、やま水は清く…」の訳は芥川自身が行ったのでしょうか?
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