2013年10月6日日曜日

眼にて云ふ/おきなぐさ

眼にて云ふ
宮沢賢治

眼にて云ふ、の語りては、死の淵にいる様子です。

それでも、医者の見ている景色よりも、綺麗な景色が見えるのはなぜなのでしょう。

仮説1:もう自分は助からないと悟った。
仮説2:自分は助かると安心した。


もう死んでも文句は言えない、と言っているところから、既に生きるのを諦めているような感じがします。

一体この語り手に何があったのか、なぜ出血しているのか、その前後は書かれていないので、そこは読み手の想像に任せるということでしょうか。

詩は、そういうところに特徴があるのかな、と思いました。


余談:宮沢賢治も37歳でこの世を去っているんですね。
昔の文豪たちは、どうも世を去るのが早い気がします。



おきなぐさ
宮沢賢治
青空文庫

植物が点に向かって飛んで行き、変光星になる、という話。
自然界のものが擬人化されています。


奇麗なすきとおった風がやって参りました。まず向こうのポプラをひるがえし、青の燕麦に波をたてそれから丘にのぼって来ました。



風が向かってくる様子が目に浮かび、有る意味、おきなぐさの命を奪う刃のようにも思えます。

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