2014年3月9日日曜日

手袋を買いに

手袋を買いに
新美 南吉


みなさんこんにちは。
3月はじめの日曜日いかがお過ごしでしょうか。

青空文庫のランキングに惹かれるタイトルがあったので読んでみました。
手袋を買いに。

読んでみると、これは初めてではないな、という感情がふと懐かしさとともに起きました。

狐が人間の街に手袋を買いに行くお話です。
小さい時に読んだことがあったんだと思います。
なんか暖かくなる物語でした。

人間はとてもこわいものだと信じて疑わない母狐と、人間は怖くないと感じている子狐。

子狐はなぜ狐の手を差し出したのか。
人間は、本物のお金だったから手袋をはめてあげたのか。
もし葉っぱのお金だったら……。

子狐を心配して震えながら待ちわびている母狐がとても心に響きました。
母狐だから良いんでしょうね。

この子狐はきっと男の子じゃないかと思います。

逆パターンで良かったかもしれません。
お父さん狐と女の子狐。

でもそれではちょっと違う感じになるかなあ。

街に行く前の内容があまり入ってこない物語でした。

そんな風に、短編を読んで過ごす日曜日でした。

2014年2月23日日曜日

WORK SHIFT

みなさんこんにちは。
今日はWORK SHIFTという、ある種未来予想図的な内容の本を読む事ができたので、主観的な感想など交えながら印象的だったことや考えたことを書きます。




著者:リンダ・グラットン




時間と集中の重要性。
技能を磨くために長期間集中して打ち込むことが苦にならないことが大切である。

レヴィティンの研究では、ある磨きたい分野に10000時間を費やせるかどうかが重要であるらしい。
この10000時間という時間は、1日3時間割いても10年かかる。
もし今メインで携わっている分野から脱皮して、あらたな技術を磨き、それなりに発揮していこうと思えば、1日3時間をその分野に費やして大体10年かかる、という物差しを自分の中に持っておくといいかもしれない。

仕事を遊びと考えた方が仕事を愛せる。
そう思う。

趣味で学ぶ人を別にして、語学学習はもう必要なくなるかもしれない。

確かに、翻訳ソフトなどが進化しているが、やっぱり語学学習はまだまだ意義のあるものだと思う。
ソフトを通して理解するのと、自分の頭で、その言語のまま理解するのとでは根本的に違うと思う。 

幸福感の高さは、どれくらい親しい友達がいるかに強く関係する、という研究結果がある。

友達は大切にしないといけないなあ。
自分のウィークポイントかもしれない。


産業革命に続く、次の大きな革命が着々と進んでいる気がする。


リアルに顔を合わせることなく働くことが可能な世界。
自分のアバターを通して会議に出たり取引をしたり、アバターでコミュニケーションをとったりする世界。

でもそれが実際にできる業種は結構限られるとは思う。
たとえば教育関係とかは完全にバーチャルとか想像できない。

脱線するが、3Dプリンターの普及がおこると世の中どう変わるだろう。

もしかしたら、革命とは、起きるものではなく、少しづつ膨れていくものなのかも。

新興国の台頭で、世界で消費されるエネルギーの量もやっぱり気になる。

経済の話。
投資家たちが楽観的になると、投資額が大きくなる。
逆に悲観的になると投資は抑制される。
なので、いまはどちらかというと買い時なのかもしれない。
景気が上向き、株価が上昇していった場合、いつそのバブルが弾けるかは自分の判断であるので、そのタイミングをきちんと見極めることが大切なことだと感じた。


私が働くのは、充実した経験をするため。それが私の幸せの土台だ。

NHKの番組で、幸せになるお金の使いかた、というテーマを扱っていました。
その3つのうちの一つに、お金で経験を買う、というものがありました。
人間は、何かを経験することで幸せを得ることができるように造られているのかもしれません。

SNSで人と関わる時間が増える。

FacebookやTwitterなどの普及ぶりを見ていると、確実にそう言えると思う。


特に、物心ついたときには既にインターネットに触れる事ができた今10代から20代の人たちに関しては、テレビを見て過ごす時間をSNSを利用する時間が上回るようになるかもしれない。

ネット環境の整ったパソコン1台あれば稼げる時代である。
Freelancersに資金を入金してみようかと思った。
本格的にFreelancersで稼いでみようかと思う。


この本では、X世代、Y世代、Z世代という用語が用いられている。
Y世代、多分僕はY世代なんだと思うが、確かに、職場に学びを期待しているという傾向はあると思う。

その傾向を露骨に表すと、上司から「学生気分が抜けていない」と言われた経験が僕にはある。

実際に使用されている音楽制作ソフトウェア、シベリウスなど、実在するソフトウェアがワードとして登場するので、新たな発見もあった。

働き方の概念が変わる。確かに変わってきているかもしれない。


3つのシフトを行うことが大切である。第一のシフトは、様々な専門技能を深く、連続的に習得する必要がある。第二のシフトは、他の人たちとつながりあうことで何かを生み出す姿勢。第三のシフトは、自分が何をしたいかを真剣に考え、闇雲にではなく、先を見通して計画的に行動することが求められている。


確かに、大量消費を好む世界から、経験を好む世界に変化していると思う。

ウィリアム・ギブスン曰く、
「明るい未来はすでに訪れているが、あらゆる場に等しく訪れているわけではない」
らしい。

ゼネラリストからスペシャリストになるべし!
遊ぶことを念頭に、高度な専門技術を高めていくことが重要であると感じた。

サルトル曰く、仕事とは、意義を見出すこと。

キャリアの脱皮を成功させるためには、未知の世界にいきなり飛び込むのではなく、少し実験をしてからの方がいいかもしれない。

評判管理がビジネスの一角を担うかもしれない。

僕の親世代は、テレビに時間を奪われすぎている気がする。
少なくとも僕の両親はそうだ。
ドラマにスポーツ(スポーツはまだいい方かもしれない)、エンターテイメントなど、それらの既に作られたコンテンツを受動的に受け取るだけのことに時間を使う生き方は僕はしたくないと思った。

オーデスクというサイトは、フリーランサーの勤務態度をWebカメラを使って抜き打ちで監視するらしい。
なんか恐い。
もしそのとき着替えていたらどうしよう。

浅くて広い技術では高い報酬は望めない。
技術を磨いて実績を積み重ね、その実績をアピールして自分のブランドを築き上げて行く必要がある。

人文・社会科学研究者向けのHネットというものがあるらしい。


カリヨン・ツリー型のキャリア
従来の、20代から50代くらいにかけて能力が右上がりになりその後傾きが下降して行くようなキャリアではなく、ジグザクな形をしたキャリア。


ポッセを築こう。
ポッセ簡単に言うと、非常に信頼することができる仲間。


普段あまり行かない道を歩く
そこには新たな発見や出会いがある。
そして、そこに入る事になったときにはカメレオン化すると良い。


住みやすい都市ランキング。
日本では福岡と京都がランクインしている。
ヨーロッパの国々で多くランクインしている。
カナダではバンクーバーとモントリオール。

キケロは、深く語り合える友人を持つ事の大切さをローマ帝国の時代に既に説いていた。

古い約束事=お金を稼ぎ、物質を消費すること。
しかし、この古い約束事は崩壊してきている。
人は消費することで感じる事ができる幸せは、逓減していく。

最後に、自由から逃避することはせず(byフロム:自由からの逃避)
選択することを避けてはいけない。
その選択が自分にどう影響しようとも、その結果を受け止める精神が必要である。




エピローグの手前の節は凄く読んでいて胸高鳴りました。
まだエピローグは読んでいませんが、ここまで読んでいて明らかに読んでよかったと思える分析でした。

日本ではアメリカほど、この本に書かれていることは当てはまらないような気もしますが、段々と、現体制は変化しつつあるんだと思いました。
あと一度くらい読み返してみようかなあ。



2014年2月9日日曜日

ディケンズ短編集 (墓掘り男をさらった鬼の話)

ディケンズ短編集
小池 滋・石塚裕子訳
岩波文庫



 こんにちは。
今回は、学生の頃に英米文学概論という講義のテキストとして使用したチャールズ・ディケンズの短編集の中から、墓掘りの男をさらった鬼の話を読みました。


チャールズ・ディケンズについてメモ:
まず、チャールズ・ディケンズとはどのような人物なのでしょうか。
ディケンズは19世紀のイギリスの小説家です。
映画にもなった『オリバーツイスト』や彼の半自叙的長編小説『大いなる遺産』などの作品があります。
大いなる遺産は是非読んでみたい作品の一つです。
新聞記者から作家になった男です。
19世紀のイギリスといえば、産業革命のさなか、選挙制度や教育改革なども進んだ時期であろう。
人間が機会と同じような扱いがされていたような時代、だと思う。



墓掘り男をさらった鬼の話を読んで

ちょっとまとめてみます。

ゲイブリエル・グラブという墓掘りがいて、クリスマスにひとり酒をやっていると、鬼がやってきて色んな家族の事情を見せる。
ゲイブリエルは自分を見つめ直し改心する。
改心はしたものの、町には戻らなかったゲイブリエル。
町ではゲイブリエルにまつわる伝説めいた話が伝えられる。
数十年後にゲイブリエルは、リューマチを抱えて戻ってくる。

クリスマスにひとりで酒を飲んだって、決していいことはないと締めくくっているお話し。

すこし宗教の香りも漂ってくるお話しでした。
ひょっとすると、子供に童話感覚で親が話して聞かせることがありそうな話しだと思いました。

ゲイブリエル以外の人たちは皆、ささやかながらクリスマスの雰囲気の中で幸せそうですが、ゲイブリエルだけ寂しそうに見えます。
鬼が現れてから、ゲイブリエルはかなり狼狽えているようでしたが、もしかするとあの鬼たちは、サンタからゲイブリエルへのプレゼントだったのかもしれません。

この話でゲイブリエルは「墓掘り」として登場するのですが、彼はどうして墓掘りになったのか、このテーマでちょっとした物語が書けそうな気がします。

また、ゲイブリエルは町を離れている間、どこで何をしていたのでしょうか。
そして戻ってきたのは何故なのでしょう。

2014年2月5日水曜日

The One Minute BUFFETT (1分間バフェット)

こんにちは。
今日は、ふと手に取った一冊をご紹介します。

邦題:1分間バフェット   お金の本質を解き明かす88の原則
桑原晃弥 著


桑原さんは、バフェットのファンなのか、他にもバフェット関連の著書を持っているようです。本屋さんで著書をいくつか見かけました。

ベン・グレアムを僕は知らなかったのですが、バフェットが教えを乞いだ人物らしいです。

なかでもベン・グレアムの著書である『賢明なる投資家』は、バフェットが愛読した一冊でもあるみたいです。


¥3,990もするのかと、少々引き気味ですが、ちょっと読んでみたい気にはなります。

この1分間バフェット、1ページ1分くらいで読めるのでこういうタイトルなのかと推測できますが、啓蒙的な要素が強いのかな、と思いました。
彼の思考法を汲み取ることでモチベーションが向上しました。

投資のこと以外にも、バフェットの思考法が書いてあり、参考になりました。

株で大儲けと聞くと、あまり良いイメージは湧きませんが、ウォーレンバフェットは人柄も良いみたいです。


やっぱり、小さい時からの積み重ねには敵わないな、と思う一節がありました。

雪だるまを大きくするのに10年遅かったら、ここまで大きくなっていなかっただろう。

みたいな事が書いてあって、それはそうだなあと納得したと同時に、自分は何を小さい時から積み重ねることができているだろうと考えても、それほどシックリくるものがなかったのでガッカリもしてしまいました。

なんせ、彼、ウォーレンバフェットは、6歳でチューインガムの事業を始めているのですから、天性の商売人という気がします。
また、コカコーラの王冠を集めて売り、どの種類の王冠がよく売れるか分析していたというから驚きです。

6歳、どういう環境で育てばそういうことになるのでしょうか。

彼にはゆるぎない原則があるようで、投資する時にはその原則を忠実に守っているようです。
ニューヨーク州のウォールストリートをそのシステムの観点からあまり好ましく思っておらず、いまでも幼い頃に買った家で慎ましく暮らしているそうです。

幼くしてお金から自由になったウォーレンバフェットですが、彼についてもっと詳しくしりたいと思いました。
以下の三冊の本をリストアップしておきます。
いつか買って読んでみたい本にピックアップしてみました。
読んだ事があるというかたは、感想等頂ければ嬉しいです。




2014年1月25日土曜日

ブラックスワン 上

ブラック・スワン 上
ナシーム・ニコラス・タレブ 著
望月 衛 訳











ブラックスワンとは、何か予期しないとてつもなく破壊力のある出来事、と自分で理解しました。

FXのトレードで、アベノミクスの量的緩和のニュースを知り、円安だ!ドルを買おう!と思って買ったら思いもよらぬ円高になった、とは少しニュアンスが違うのかもしれません。

予期しない、ということは、予期しない、ということなので、堅調か、軟調か、二つに一つのことには当てはまらないのかも知れません。



情報には毒があって、避けた方がいいことを後で説明する。

仕事の世界の細かいところになんか、なんにも面白いことはない。品がなくてどんよりしていて横柄で、欲が深くて知能が低くて身勝手で退屈な世界だ。



この本は、1章から10章まであるのですが、1章では、人は世界で起きていることがわかっているつもりである、ということが言いたいのかな、と思いました。


第2章に出てくるイェフゲニアという人物を僕は知りません。
調べてみましたが、架空の人物?なのでしょうか。Googleで検索しても、思うような結果を得ることは出来ませんでした。


作家とパン屋さん、投機家とお医者さん、詐欺師と売春婦違いを考えると、いろいろな営みが分かりやすくなる。
世の中の仕事は、仕事量を増やさなくても稼ぎを何桁にも増やせる仕事と、仕事量と仕事時間を増やさないと稼ぎが増えない仕事、つまり重力に縛られた仕事に分けられるのだ。



たしかに、そうだと思いました。僕は前者の方になりたいです。
仕事量を増やさなくても稼げる、というか時間を有効に自分にある程度満足いく量使用する事ができ、かつ人並みに稼ぐ事ができる状況に身を置く事ができればとても満足です。

幸福について近年では科学的な裏付けをもって研究する事ができるようになってきています。
「お金」と幸せの関係は面白いものがあるようです。
必ずしも、お金をたくさん持っているひとが幸せではない、ということがある研究では実証されているようなのです。

最近放送していたテレビ番組では、幸せになれるお金の使い方、というテーマでどのようにお金を使用すれば、幸福度を上げる事ができるか話していました。

ひとつに、お金で物質的な満足を買うよりも、経験を買った方が満足することが分かったそうです。
これは納得ができました。
経験を買うくらいのお金は欲しいです。


前述の引用で仕事と労働の関係を引用しましたが、その点に関して著者のナシームは、次のパラグラフで前者のような仕事を、一握りの巨人と、たくさんの小人がいる仕事、というように述べています。
前者のような仕事をするには、一握りの巨人にならなければいけないということです。
なれるでしょうか。


第3章では、わからない専門用語が出てきました。
ベキ乗数、パレート=ジップの法則、ユール分布、レヴィ過程、フラクタル分布など。
経済用語でしょうか。
また、よく登場する単語に「ベル型カーブ」というものがありました。
この単語も知らないものだったので、Googleで調べてみました。


ベル型カーブ:正規分布曲線とも言うらしい。 株式の95%は、この鋳造のベル型の中に収まるらしい。Wikipediaを見てみると、なにやら数式が書いてあり抵抗感を抱きました。

懐疑主義:哲学的で一言でまとめるのは難しいですが、簡単に言えば、当たり前のことに疑ってかかる、みたいなイメージでしょうか。


七面鳥とはなにを意味しているのか

第4章で説明されている七面鳥が、いったい何の事なのか、理解することができませんでした。


しかし、私の経験してきたことをすべて振り返ってみても、私は一度も…(注釈)…とりたてて言うほどの事故には遭わなかった。〜
E・J・スミス
RMSタイタニック号船長


彼の言葉が、ブラックスワンに出くわす影響力を物語っているように思います。

第5章に出てくる、ズーグルやブーグル、というのもわかりませんでした。

5章を読んでいると、最近話題の統計学についての本を読みたくなりました。

著者によると私たち人間は、リスクを取りに行くような性質を持っているそうです。
彼の言葉を借りると、りろくに知りもしないのにリスクは取らない方がいいと言っています。

ウォーレンバフェットもそのようなことを言っていました。
自分が知らないことや、きちんと説明する事ができたい事象には手をださないこと、つまり大きなリバレッジをもつようなFXなどの取引には手を出さないということでしょうか。
最後にゼロを欠けるとゼロになる。というバフェットの考え方に似ていると感じます。

デブのトニーとドクター・ジョンの話は納得しました。
枠の外にいるトニー。
枠の中で物事を考えるジョン。 
みなさんはどちらになりますか?

ブラックスワン、少し難しくて、抽象的な文体でしたが続いて下巻も手に入れば読んでみたいと思いました。



2014年1月11日土曜日

深夜特急3 インド・ネパール

こんにちは。
深夜特急3  インド・ネパール編を読みました。




深夜特急3  インド・ネパール編
沢木耕太郎


前回のマレー半島・シンガポール編では、なんとなく物足りなさを感じていた沢木さんですが、インドのカルカッタに到着してからというもの、胸が騒ぐ体験に多く出くわしている気がします。

沢木さんの行動で凄いと思ったのは、闇ドルの両替シーンから始まる一連のやりとりです。大男と駆け引きをして譲らない態度は、もし自分がそんな状況に身を置いた時に沢木さんのような行動が取れるかどうか、あまり自信が持てません。

そんなスリリングな状況を筆者である沢木さんは楽しんでいるようです。刺激を受けるのが好きなんだなと思いました。
そして色んな場面で遭遇するインド人の厚かましさを感じました。それがインド人なのでしょうか。何回か日本のインド料理屋に行ったことがありますが、そんなに厚かましく思ったことはありません。
地元に行ったらわかるのでしょうか。

西洋人女性2人の優しさ、弱っている時の助けはとてもありがたいです。

やっぱり世界中を旅してみたいと思わせる作品です。

末巻の二人の対談で、旅をしている途中に身体が弱ってくると死んでもいいような気持ち、どうでもよくなってくる気持ちになってくると書いてありました。
そのように思わせる程の旅にある意味恐怖しました。

ロンドンまでバスで行く、というものが意味することは、今と当時では少し異なるかもしれませんし、そんなに変わらないかもしれません。

次は4作目、シルクロードです。
どんな旅が待っているのでしょう。

2014年1月8日水曜日

告白

こんにちは。
今回は『告白』という小説を読んだので感想を記録します。


告白
湊かなえ




読み終えて、ため息をついてしまいました。
悲劇的な作品だと思いました。

森口先生の復讐劇です。

果たして森口先生は爆弾を本当に移したのでしょうか。

中島監督の言われるように、『告白』の登場人物達、特に森口先生はどこかで嘘をついているのではないかと思わせます。

生徒を守る義務がある。という倫理観を持っており、旦那さんが教師である森口先生。
僕としては、森口先生が完全に復讐に染まったとは思いたくありません。

その点、読者によって意見が分かれるところだと思います。

告白からは、母と息子の愛情を感じました。

読んだ後にスッキリ爽快、な気分にはなれないストーリーですが、確かに登場人物たちが頭の中に居残る物語です。

ウェルテルはあれからも熱血教師をしているのか。
何も知らないウェルテルは、知らぬが仏か知らぬが恥か、どちらとも言い難いポジションでした。

思った以上にアンハッピーな締めくくりに、ため息まじりに文庫本を閉じました。

映画では、松たか子さんが森口先生を演じているそうです。
役にハマりそうです。

他の作品も挑戦してみようかな。