2014年2月9日日曜日

ディケンズ短編集 (墓掘り男をさらった鬼の話)

ディケンズ短編集
小池 滋・石塚裕子訳
岩波文庫



 こんにちは。
今回は、学生の頃に英米文学概論という講義のテキストとして使用したチャールズ・ディケンズの短編集の中から、墓掘りの男をさらった鬼の話を読みました。


チャールズ・ディケンズについてメモ:
まず、チャールズ・ディケンズとはどのような人物なのでしょうか。
ディケンズは19世紀のイギリスの小説家です。
映画にもなった『オリバーツイスト』や彼の半自叙的長編小説『大いなる遺産』などの作品があります。
大いなる遺産は是非読んでみたい作品の一つです。
新聞記者から作家になった男です。
19世紀のイギリスといえば、産業革命のさなか、選挙制度や教育改革なども進んだ時期であろう。
人間が機会と同じような扱いがされていたような時代、だと思う。



墓掘り男をさらった鬼の話を読んで

ちょっとまとめてみます。

ゲイブリエル・グラブという墓掘りがいて、クリスマスにひとり酒をやっていると、鬼がやってきて色んな家族の事情を見せる。
ゲイブリエルは自分を見つめ直し改心する。
改心はしたものの、町には戻らなかったゲイブリエル。
町ではゲイブリエルにまつわる伝説めいた話が伝えられる。
数十年後にゲイブリエルは、リューマチを抱えて戻ってくる。

クリスマスにひとりで酒を飲んだって、決していいことはないと締めくくっているお話し。

すこし宗教の香りも漂ってくるお話しでした。
ひょっとすると、子供に童話感覚で親が話して聞かせることがありそうな話しだと思いました。

ゲイブリエル以外の人たちは皆、ささやかながらクリスマスの雰囲気の中で幸せそうですが、ゲイブリエルだけ寂しそうに見えます。
鬼が現れてから、ゲイブリエルはかなり狼狽えているようでしたが、もしかするとあの鬼たちは、サンタからゲイブリエルへのプレゼントだったのかもしれません。

この話でゲイブリエルは「墓掘り」として登場するのですが、彼はどうして墓掘りになったのか、このテーマでちょっとした物語が書けそうな気がします。

また、ゲイブリエルは町を離れている間、どこで何をしていたのでしょうか。
そして戻ってきたのは何故なのでしょう。

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