2015年4月8日水曜日

夏の色を探しに - (ペンネーム未定)

⒈ 林檎マーク

いったいどうしてこんなことになったのだろう。
毎日毎日同じことを繰り返す。
そんな人生になんの意味があるのだろう、嗚呼、特別な能力もない人間は何を
糧に生きていけばいいのか。
メロンパンナちゃんのお姉さんはロールパンナ、それは幼稚園や小学校に通う
子供達なら熱烈に記憶しているかもしれないが、4年生大学を卒業して人生の
意味を考えている青年、もう四捨五入すると30のおじさんは忘れかけている
事項だった。
人生に意味なんてない、人生の意味を探求することができるのは人間の特権で
あり、贅沢な悩みだとカーネギーは言っているが、そんな慰めは僕には通用し
ない。一瞬気持ちが楽になるけれど、時が経てばすぐに人生の意味つまり生き
ることの意味のような哲学的なことを考え出してしまう。
それはきっと、今の僕にはそれを考えることができる時間があるからなんだと
思うし、時々こんな時間があって自分は贅沢なんだろうとも思う。
忙しくしていればそんなことを考える以前に、解決すべき問題が山積みなのだ
ろう。嗚呼、社会人はとても大変だし、とても偉くてすごくてカッコ良い。
僕は出来る社会人をとても尊敬している。僕には到底真似することができない
ことを彼彼女らは行っている。かといって、ああいうふうに成りたいと思うこ
ともあまりない。俺って、人生に冷めてるのかなあ。



2.茶色い手帳カバー

「ねえ、海外に行っても、私たちのこと忘れないでね。」
そう微笑んで先輩はプレゼントを僕にくれた。先輩は今年40になった人妻で
ありAB型、本音がどこにあるのか全くわからない女性である。40特有のフェ
ロモンを出しており、時々表情に浮かべる悩ましげな表情が僕は好きだが、性
格的相性は、プライベートでは知らないが仕事上では全く合わないであろう先
輩である。血液型性格判断なんてあてにならない、そんなの日本だけだよ、と
いう声を耳にしたことがあるだろうが、僕は血液型性格判断について肯定的で
ある。AB型、それだけでどういうわけか少しレベルが上なように錯覚してしま
う。本来、人間の性質というものは血液型によらず遺伝子や経験に伴ってきま
るものだろう。私の思い込みというものが大部分を占めていること間違いない
のだが。先輩もAB型なのである。
プレゼントの包みを紐解くと、革製の手帳カバーとノートだった。スベスベし
た肌触りで茶色い手帳入れだ。うむ、さすが、良いセンスをしているなあ、と
しみじみ関心し嬉しくなってしまう。僕は先輩と一緒にいた時間、一体何を彼
女に与えることができただろう。いやいやそんな、まだまだ新米の社会人が、
先輩になにかしてあげるだなんて言っちゃいけないと自分を正当化している自
分が情けない。そういうところが、捻くれ坊主なのだろう。そう、僕は、とて
も捻くれているのかもしれない。




次回に続く

0 件のコメント:

コメントを投稿